USCPA(米国公認会計士)試験が、2024年1月より大幅に変更予定です。
この記事では、米国の会計士協会の情報と日本の予備校の情報を確認し、変更の主な内容、受験をする科目などについて紹介をしています。
USCPA2024年1月新試験の内容 予備校は4校
<参照: https://nasba.org/blog/2022/02/25/transition-policy>
USCPA(米国公認会計士)試験の対策はどこかの予備校に通うことになりますが、日本では大きく4つ学校があります。
Abitus、TAC、大原、Proactiveの4校です。2022年10月現在各予備校のHPを調べるとそこまで詳しく新試験については掲載されておりませんでした。
「USCPA試験は現在4科目→将来も4科目は変わらない!
USCPA試験は現在4科目です。
2024年1月以降も4科目は変わらず、現在の科目で合格しているものがあれば引き継げます。
現在の試験 | 新試験2024年1月~ | ||
AUD(監査と証明業務) | → | 必須科目 | Core AUD |
FAR(財務会計と報告) | → | 必須科目 | Core FAR |
REG(税金と法規) | → | 必須科目 | Core REG |
BEC (ビジネス環境及び諸概念) | → | 選択科目 | 以下3つのうちから1つ ・BAR(主に会計に特化) ・ISC (主にITに特化) ・TCP (主に税務に特化) |
NASBAサイトだと下記のような図で表されています。↓

・表を見る限り、AUD・FAR・REGはどちらにしろ受験をするので、早い方が簡単なのか、待った方が簡単なのかでいつ受験すべきかが分かりそうです。
・BECについては、「BEC・BAR・ISC・TCP」のどれが自分に合った科目なのかによっていつ受験すべきかが分かりそうです。
「AUDは難しくなる可能性がある?」
<参考:AICPA Exposure Draft>

AICPAの資料から読み解くと、「Evaluation」という高度なスキルを要するレベルがAUDにのみ要求されています。「5-15%」要求されている且つAUDにしか無いSkillというのが気になるところです。
Coreという必須科目3科目と、Disciplineという選択科目3科目の計6科目のうち、上級Skill LevelsのEvaluationを求められるのはCore AUDのみです。覚えていたり暗記をしているだけではなく、結論を導くために判断をしなければいけないというスキルを要求されるとのこと。
→もしかすると、現在の試験でAUDは合格しておいた方が良いかもしれません。
このあたりは、各予備校の方向性をHPでチェックしておくと良いと思います。
「ISCは受験しやすい?」
ISC(主にITに特化)は「Remembering and Understanding(記憶と理解)」というSkill Levelsが一番低い範囲の割合が突出して大きいです。55-65%がこの一番低いレベルの範囲なので、暗記系が得意な方は点を取りやすいのではと思います。

別ページには、出題の割合も公表されていて、ISCのみMultiple-Choice Questions(選択問題)が60%となっています。 ここから見ても、ITに特化ということなのでその単語や用語の意味を知っていれば解ける問題が多く出題されそうです。
(裏を返せば、その用語を知っていなければ絶対に解けないのでIT系に弱い方は厳しいかもしれません。)
「新試験の内容が確定するのは2023年1月予定」
各予備校のサイトを見ていると、2022年10月時点ではまだどの科目から試験を受けるべきかは明らかにしていないようです。
新試験までは1年以上あるため、対策が取れる現在の試験のうちになるべく全科目合格を目指すべき。というのが今の状況のようです。
あと数か月経ち、2023年1月になると、さすがに現在の試験で合格は難しくなってくるため、取捨選択の仕方を各予備校が出してくると予想します。
現時点では「AUDが難しくなるのではないか」ということと「ISCは暗記系が多そう」ということが言えそうです。
また追って情報を更新しますので、良かったらまたチェックしにきてください。
最後に:各予備校から紙の資料請求は下記からどうぞ。
紙の資料があると便利ということと、説明会が開催されていたりしますので、各予備校の情報は時間があるときに下記からチェックしておくことをおすすめいたします。